嘘の代償
お母さんに嘘つきました。
もちろんあれです。赤ちゃんの嚢胞についてです。
生まれてくる待望の孫の体に、正体不明の黒い丸があるなんて、知ってしまったら夜も眠れなくなってしまいます。
ただ、どうやって転院したことを告げようか、それが問題でした。
普通の病院から、総合病院に転院だなんて、普通じゃないですよね。
なので、なにか良いいい訳がないかな、と思っていたら、妊婦検診の中の問診で
35歳以上で
かつ
家族の中で糖尿病患者がいる
でなんと検査の必要があると言うことが発覚!
ラッキー(?!)
この状況を活かさない手はない。
と言うことで、高齢出産兼糖尿病患者のリスクと言うことで、転院したと話をしました。
わりかしお母さんを騙せた手応えはあり、その代わりお父さんには悪者になってもらいました。
実際の検査では空腹で病院へ行き、炭酸一本飲んだ後に時間差で4回血を抜かれると言うもの。
検査結果には問題はなかったものの、かなりフラフラになりながらこなすことになりました。
しかし元々低血圧。
44/88というダブルスコアを叩き出すほどの実力はあるので、糖尿とか高血圧とか他人事だと思ってました。
しかし出産時にまさか、それが自分に降りかかるとは…
全く思いもよりませんでした。