魔の断乳。
あれじゃないです。卒乳的な断乳ではなく、手術のための断乳です。
帝王切開をするママなんかも、事前に分かっている場合は食事をストップし水分も制限されますが、もちろん我が子も対象者。
生まれて間もないのに、いきなりご飯なし。
世の中の赤ちゃんの夜泣きが苦痛?
いえいえ。
そもそも、ミルクをあげれない空腹の泣き声に比べれば、何かできるだけまだマシ。だとその時は強く思いました。
泣いているのに、点滴が付いているため抱っこすらできない。
ただ、ミルク用の乳首を吸わせることしかできない。
この無力感🌚。
昼も、夜も関係なく泣いている。
お腹が空いて泣いている。
泣き疲れて寝ている。
身体中にはたくさんの点滴、そして理由もわからず鳴り響くアラーム音。
いや、これは心身に刺さりました。
なーんにも、なーんにもできない。
こんなにもどうしようもない状況は、辛いなんて言葉で説明できる気がしません。
きっと、いま真っ最中のお母さんたちにとっては、
どうしようもない、本当に。悲しい、とか苦しいとか、もういろんな感情がごちゃまぜになってる感じですよね。
せめて、そう、わたしが我が子と、そして交代して一晩中起きてそばについて、乳首をおしゃぶり代わりに加えさせてくれた旦那様のために、とてもいいマスクを作りました。
生まれたばかりの赤ちゃんの場合、おしゃぶりを上手に咥えることなんてできるはずもなく、赤ちゃんをぐるぐる巻きにしたブランケットを使って乳首を上から固定するなんて方法をとっていましたが、
わたしは、手作りのマスクを二重構造にしてそこに哺乳瓶で使っていた乳首をはめ込み、耳にかけるゴムのところを、頭と首を支えるバント状にして(歯科矯正で使うヘッドギアみたいな形状)赤ちゃんのおしゃぶりに合わせて伸び縮みするように作ることができました。
これによって、窒息の危険もなく、しかも我が子は乳首を咥える安心感で泣くこともなくなったのです。
おかげで、二回行った手術の合計約2週間に及ぶ断乳への空腹泣きをほぼ抑えることに成功したのです。
赤ちゃんに泣かれると辛い。
でも、せめて
お腹は空いているかもしれないけれど、
おしゃぶりによる精神安定を与えてあげたい
それを叶えることができました。
自作のマスクなのでかなり改善が必要ですが、手作りマスクの型紙を応用することで作れるので、(作るのに手縫いで6時間ぐらい)もし、いま断乳のために泣いているお子さんがいる方は、ぜひ作ってみてください。とても良いと思いますよ。