母親以上看護師未満
我が子が病気ということがわかり、随分勉強しました。
きっとどのお母さんお父さんもそうでしょう。
病気について、手術について、費用について…、ありとあらゆる情報をネットで検索し、学会資料、論文、怪しげな民間療法までとにかく不安なぶんだけ調べ尽くしたました。
病名を入れて、検索ワードに引っかかるものはブログでもなんでも。
でも、やっぱりわからないのです。
わかったような気もするけれど、お医者さんや看護師さんの処置に対してなにか出来るわけではないのです。
それでも、副作用やリスクについての不安をついつい口にしてしまうのです。
私も、何度かお医者さんへの不信感をぶつけてしまったことがありました。
旦那様とも何度もケンカしました。
自分は必死で調べているのに、なんでそういう資料に目を通してくれないのか。
ただ、ある程度調べ尽くして、
もう、手術するしかないんだな。と諦めがついた頃、お医者さんを丸ごと信じる気持ちになりました。
信じなきゃいけないんだと、腹をくくりました。
何を言っても何をしても、娘を助けてくれるのはこの人達なんだと。
すっと、穏やかな気持ちになりました。
夜中の授乳の間に携帯で調べて、暗い未来に泣くこともなくなりました。
何度も考えたもしも、を想像しなくなりました。
ただ、その分看護師さんの処置を学ぶことにしました。
今何をしていて、どんな結果に繋がるのか、どんな意味があってどんな効果が出るのか。
何度もそうやって見ることで、何度か看護師さんのミスを防ぐことができました。
ちょっとした違いだけれども、沐浴の時の手術痕の処置の仕方、tチューブに胆汁を戻す時の位置の違い、点滴のコードやアラーム。
もちろん、それって違うんじゃないですかなんて言わずに、そういう風にするんですか?と聞く感じで。
そうやって、何度かヒヤリとする場面を乗り越えることができました。
母親として出来ることを、最大限。