黒い丸
赤ちゃんを授かったのは、去年の11月。
子供と関わる仕事をしているわりには、赤ちゃんを可愛いと本気で思うことはあまりなく、
むしろ本当に顔がよければ可愛いね。と思う程度。
同僚が、我が子自慢していても
周りの女子が可愛いーと群がっていても
どこか冷めていました。
きっとそれが、結婚しても子供を作ることに躊躇していた理由です。
しかし高齢出産の年齢になり、職場的にも理解のある雰囲気が背中を押してくれたこともあり、妊活に入ることに。
妊活3ヶ月目で妊娠発覚。
ありがたいと思いながら近くの産婦人科にかようことになりました。
妊娠2ヶ月の頃に、気管支喘息になり薬を服用しないといけなくなりましたが、喘息がでて、息ができないことで酸素が胎児に行かないほうが問題なのでとにかく服用することに。
心配事はそれぐらい。
出生前診断をするかどうか、もし、赤ちゃんに何かあったらどうするか。
これについては、結婚する前から旦那さんと事あるごとに話していたので、不安はありつつの
診断はしない、何かあっても出産する。と話し合いました。
ただ、周りには
30才で不妊治療していた人は、悩んでいたけどしなかった、
やっと授かった子だからこそ、奥さんの不安を消すためにも診断をした、
いろんな決断をした人がいました。
ところが、妊娠18週の妊婦検診。
旦那さんと一緒に行ったエコー検査で赤ちゃんの腹部に黒い丸が見つかりました。
腹部に見える黒い丸が
なんなのか、ここでは分からない。
それがその時のお医者さんの判断でした。
その場で紹介状を書いてもらい、転院が決定。
旦那さんは話を聞いているときは、手に汗をかいていたようで、病院から出た時につないだ手は寒い日だったはずなのにしっとり湿っていました。
私といえば、黒い丸は一体なんだろ〜うね。とまだ深刻に考えてはいませんでした。